6月12日、MAPS樹皮布研究会メンバーが宮内庁正倉院正倉を視察しました。
高床式の正倉下にて、建築構造や宝物の保存方法について説明を受けたのち、正倉院事務所に移動しました。正倉院事務所では、縹地大唐花文錦の琵琶袋模造品を見学、説明を受けました。
奈良時代の琵琶袋には繊細で精巧な技術が使われていました。一部の布は、金の糸を使った刺繍や模様が施されており、その華やかさに当時の織物技術の高さが窺えました。
その他、宝物のひとつである、「木綿ゆう」の保存、調査状況についての聞き取りをおこないました。また、今後の「木綿ゆう」の調査や模造の可能性、日本における樹皮布製作の可能性について議論しました。